六周目

腐り姫

腐り姫

六周目。ヒロインはついに、幼馴染の青磁


ついに、ホモの道に走るのかと思ったが、肉体関係に至らず踏みとどまる。
かつて、行殺新撰組の時に踏みとどまらなかった前科があるため、偉い。


二周前までは恋人として過ごしたきりことは、単なる大学で同じサークルでここ半年は会った覚えもなく、今まで必死に主人公の記憶を取り戻させようとしてきた夏生も「仕事が急がしくて会えない」「記憶なんて取り戻さなくても生きていける」という言葉を口にする。
世界は同じ四日間を繰り返すだけではなく、だんだんと主人公の大切な人たちは失われていく。そして、主人公を傷つける禍々しい記憶ばかりが塗り固められていく。妹のこと、死んだ実の母のこと。夏生と青磁と主人公の、幼馴染三人の関係が壊れたときのこと。


二、三周目までは意識していなかった、蔵女につけられた傷も痛むようになってくる。
今回、蔵女の紅い目を何度も見た。
そして、世界は赤い雪に包まれる。