ブログへの遠い挑戦


部屋を掃除したら、古いビデオテープが山のように出てきた。
タイトルを読むと、「ヤダモン」「エルハザード」「天地」「ガンダムW」と書いてある。
おおよそ、十年から十二年くらい前にとったビデオだ。


見るならDVD買うだろうし、もう保存状態もよくないから不要だよなあ、と思って投げ捨てようと思った瞬間、おぞましいことに気がついた。
テープにびっしりとついている白いものは、カビじゃないか。


あわてて捨てました。あー、気持ち悪かった。


ビデオテープでは、ずっと貴重な映像をとっておくことはできない。
まー、一人暮らしで3年くらいだったらなんとかなる気もするが、家族5人で10年とかになるともう無理だ。昔とったビデオはテープの山のどこかに埋もれてしまって、それがどこかはほぼ永遠にわからない。


DVDレコーダーを買ったところで、実はこの問題は解決しない。
山の容積はたしか激減するだろうが、結局どのDVDに何が入っているかは一枚一枚めくって確認しなきゃいけない。
この辺はブルーレイや、HDDVDでも同じだと思う。


テレビと、それを録画して何かのメディアに書き込む装置という組み合わせだと、どーしてもメディアが山になってしまう。
ひたすらHDに貯めておく、というのは良い解決だと思うけど、現状の400GB程度じゃどのみち数年後には書き出されたメディアが山になってしまう。
この「メディアが山になって、どこに何があるか分からないままカビが生えてしまう」という状態から逃れるためにはどうすればいいんだろう。
正月気分のうちに考えてみた。


アプローチ、1。パソコン&IPod型。むしろコクーン
2テラバイト規模のサーバーが家庭にあればいい、気はする。
4000時間程度*1の放送分がまるまる収まるサーバーが家にあって、あとはそれを持ち出せる専用機器があればいい。これなら一年に400時間*2録画しても10年くらい持つ。


アプローチ、2。ITMS型。完全ぺいぱーびゅー。
見たい時に、見たい番組を視聴できる仕組みがあればいい。
アプローチ1の機材はだいたい10万円くらいで買いたいところだけど、それと同じ品質の画像を見たら捨てる形で視聴できればいいんじゃないかと思う。
旧作・新作いずれも二時間で150円くらい。*3
もちろん、何回かに分けて見ることはできるが、「巻き戻し」はできない。
各放送局が放映する莫大な映像データがぜんぶ存在していて、それをちゃんと検索できるようになっていれば、それでいい。
よーするに、データを一点で管理する方式で。
通信速度は今の光じゃまだ足りないかな?


まー、どちらのアプローチだとしても、ちゃんとコレクションするなら、綺麗にパッケージされたメディアが欲しいと私は思う*4ので、お気に入り作品を長期保存するという用途にはブルーレイなりHDDVDで持つ形になるのかな?
ブルーレイなら、現状DVDボックスになってるのが2,3枚のディスクで収まるようになりそうなので、そういう意味では期待してます。別に画質がよくなるとか、そういう期待は全くしてません。
絵が綺麗でもグランディア3はクソゲーだったし、そうでなくてもグランディア1は傑作だったように、容量が3倍あっても中身を詰める人間の性能がそんなに向上するわけじゃない。


やー。たまたま@ITの「ITエンジニアにも重要な心の健康」って記事を読んだついでに見たItmediaのブログコピーワンス問題で盛り上がってて面白そうだったんで、珍しくトラックバックする気になりました。
個人的には、現状のHD・DVDレコーダーってまずDVDがブルーレイやHDDVDに置き換えられることとHDの容量の問題から長くて5年くらいしか使えないと思いますし、上記に書いたよーな状況が理想なので、まだ買う気はありません。
パソコンならともかく、家電は十年くらいは使えて、しかも壊れても同じメディアが使える機器が買い換えられるものがいいなあ。MDでさえ十年持たずにレガシーになったようなきがするので、若干微妙ですが。

*1:訂正。今の機械の圧縮率を馬鹿にしていた。普及価格帯のやつだと200GBで400時間とか書いてある

*2:1週間で8時間。それだって野球中継を3回と洋画劇場をとると終わりだ。豪華だな。

*3:ツタヤに行けば400円で一週間見放題なわけだし、現状のITMSだって聞き捨てじゃなくて何度も聞けるわけで。個人的には150円で二時間楽しめるんだったら場所と機材が自分持ちでもまあいいか、という気はする。私は所有欲が薄いという自覚はある。

*4:手書きの汚い字で作品名が書いてあるディスクを後生大事に重ねておきたくない。