機動戦士Ζガンダム 星の鼓動は愛


見てきたっす。
とりあえず、最後まで見て思ったこと。


ロザミアって、いつ死んだんだ?

満足しました


でも面白かったですよ。
Ζガンダムって、訳の分からない内容を、訳のわからない演出で見せていた。
そんなTVシリーズだった印象があります。*1
この劇場版では、演出が大幅に観客に配慮されてわかりやすくなったため、
話の大筋を非常に追いやすくなっていると感じました。


前半は右向いてる時は旧作、左向くと新作みたいな変なカットが多かったが、
中盤以降は新作シーンの濃度が濃く、とくにハンムラビとジオ、パラスアテネ
がよく動いてました。


エンディングは、最近クライマックスUCの宣伝をよく見るせいか、
F91のラストに似てるな、と思った。
横に回ってるとなんかロマンティック(わはは)だが、
宇宙空間で縦に回るとなんかひわいだ。禿め!。


Ⅱの後半からですが、ファが良かった。
ZZで看病疲れしたファや、最後に浜辺で走るシーンも好きだったんですが、
フォウやロザミアがチョイ役だっただけに、ほぼヒロイン扱いされていたし、
なんか十五年ぶりにファが報われた映画だったなあ。と。

オイオイ。


しかし、展開がわかりやすくなった分、内容の意味不明さが増した気がする。


結局、ハマーンシロッコという野心家が戦争を操ろうとしてそれぞれ失敗し、
事前にザビ家再興の確約を得ていたハマーンは生き残ったが、
ティターンズにシンパを作り損なって、帰る場所を失ったシロッコは駄目だった、
とまあそんな話に再編成されていたわけだが、
でも、じゃあ、カミーユって一体なんだったんだろう。
確かに主役MSに乗って戦っていたわけだが、戦う動機も戦場での役割も、
そんなに大きくなかったよーな気がする。
*2


あと、Ⅱのときもサラを捕らえては逃げられれる展開が繰り返されたんだけど、
今回もMS戦闘→MSを降りて2人で要塞内部などで会話→MS戦闘の展開が
なんか4回くらい繰り返されたのと、間一髪助かったキャラクターが、
次のシーケンスで死亡するという展開も連発されたんで、辟易とした。


確かにTVではそういう展開だったんだけど、劇場だと次のシーンなわけで、
だったら最初から、そのシーンで相打ちになるか、生き残るか〜。ねえ。
その分、他のシーンを作るとか、ねえ。

ネタバレ。


「戦争をオモチャにしているシロッコには、この俺の体を通してでる力が!」


いくつか名台詞が無くなってたり、少し変わってるー。
クライマックスUC、せめてこの映画を待ってから作ればよかったのに。


あと、変形時のバウンドドックの頭と、Ζの頭ってそんなとこにあるんだ。
ということに異様に感動したなあ。

次は


次は映像化されたクロスボーンガンダムが見たいな。

*1:F91もVもそうだった。もっとも、Wはさらに訳わかんなかったんで、子供心に『ガンダムというのはわからないものだ』と思っていた

*2:オールドタイプのジェリドと対比されることがなくなったことと、フォウやロザミアなどの強化人間とのエピソードが大幅に減ったこと、性格的に丸くなったことで、ただのパイロットの一人、という扱いになった気がする。ダカール演説がなくなったのと、クワトロも、というか富野監督がブレン、∀やキングゲイナーでかなり地球に魂を惹かれてしまったせいで、テーマも少し揺らいだか。というか、自分はあのころは頭でっかちだった、という自己批判の映画だった、と思えば少しは納得がいく。