花よりもなほ

花よりもなほ 愛蔵版 (初回限定生産) [DVD]

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花は来年も咲くことを知っているから、あんなにキレイに散るんだ。
次はもっと美しく咲くように。


トリック2なんて、テレビでみてもどうせ同じだぜ。
前の劇場版より、普通のTVシリーズの話に面白い時がいくつもあったし。
「食べず嫌い〜」に主役二人、岡田准一宮沢りえがでてたのも見たし、
トリックの行列を尻目に「花よりもなほ」を見に行く。


「なぜ彼らは死んでいったのか」「坊やだからさ」みたいな戦争映画の予告編の後で、「死ぬのはそんなにキレイなもんじゃねえ。 そんなこともわからずに、死ぬだ殺すだいうんじゃねえ」的な台詞で開幕すると、なにやらメッセージ性を強く感じ取ってしまうわけですが、きっとそれは偶然で、娯楽時代劇映画として楽しめたし、笑えました。


忠臣蔵が舞台背景になっているんだけど、あまり説明されないのが印象的だった。
観客の平均年齢が高かったからか、けっこう受けていたような気がするが、「松の廊下での刃傷沙汰から一年〜」と言われただけで、このときはまだ討ち入り前で、生類憐れみの令がでていて〜みたいな情報は、一般常識として知っていないといけないんだろうなあ。


岡田准一は無難。共演者たちに支えられて意外と好演しているかも。
宮沢りえは後家さんの雰囲気がでてましたが、田畑智子の方が可愛かった。
子役の男の子二人が実に演技がうまかった。
しかし、公式サイトのキャストのところに名前が出ていない。誰なんだ?
あと香川照之が、「いかにも香川照之」な脇役だけど好演。
よく笑いどころを持って行っていた。
まさか香川照之の口から「うどんげ」について説明されるとは思わなかった。


長屋全体が放つ薄暗さとか雑然とした感じは映画館で見るのに向いてると思う。
あと、音楽もたぶん映画館向け。