SDガンダム外伝SRC(完結)


ついに完結。非常に盛り上げにかかっている最終回。
ラストバトルでは、惜しげもなく投じられる演出と、数多くのカットイン。
そして、万難を排し、すべてのキャラクタに愛の手を捧げたエンディング。
しかも次回作予告もついてて、フォローも万全。


奇をてらわずに、正統的なストーリーを逃げずに積み重ね、
ついに最後までそのスタイルを崩さなかった、王道的なシナリオ。
でありながら、キャラクターと世界観をちゃんと書ききった名作。
版権シナリオの最後の清涼な一滴。


……これくらいほめておけば、ちょっと気になった辺を書いてもいいだろう。


サイコゴーレムの最後のシーンとか凄く良かったんだけど、
スペリオルドラゴンとの別れのシーンとか、ラストバトル前では、
「盛り上げよう、盛り上げよう」という台詞がかぶりすぎて、
エンディングでは「全部拾おう、全部ぜんぶ」という感じが、
ちょっと空回っていたかな?


あと、ラストバトルの「マザー2」のような演出はちょっと過剰感が。
まー、ストーリー上は「戦うぜ」と決めた瞬間にはもう終わっているんで、
別に無理してラストバトルをやらなくてもいいけど、
せっかくここまですばらしい戦闘バランスだったのだし、
最後も「無茶でもついて行ってみんなで戦う」、という展開が良かったなあ。


一人のワルキューレよりも、千人のサンドラが世界を救うべきなんですよ。
と、幼い頃にすり込まれた持論をぶってみる。