愚神どもには安息を―ジェスターズ・ギャラクシー〈3〉
愚神どもには安息を―ジェスターズ・ギャラクシー〈3〉 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 新城カズマ,おもて空良
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2003/08
- メディア: 文庫
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大宇宙新撰組小説その3。
銀河帝国末期に、最後の皇帝のもとに集まった有象無象たちの活躍と挫折、
なのかな? を描いたシリーズでござる。
貴族たちの側で仕える、記憶術を身につけた家臣たちが、
数ヶ月に一度「正式な情報」によって記憶を上書きされるため、
何年かすると誰も本当に何があったのか分からなくなる、って、
新城カズマの好きそうな設定だなー、と思った。
三冊目で、隊長、副長、主人公と皇帝陛下以外のキャラクターも、
徐々にスタイルが定まってきた模様。
いや、前から定まっていたのかもしれないが、ようやく読み手側として、
名前と紐づけて区別が付くようになってきた。たいしたもんだ。
いや、おいらはもちろん銀河大宰相ウルヴェイル閣下の最盛期と、
転落と隠遁人生を楽しみに読み続けておりますが。
今回がシリーズ中では一番状況が混沌としてたのも、
ストーリーを転がせる脇役の数が揃ってきたためだと思う。
だが、やはり謎を投げるまでは得意でも、解決編は苦手だな、この人。