イリヤの空、UFOの夏 vol.2 ラブレター

イリヤの空、UFOの夏 2 [DVD]

平穏無事な話。この辺は安定的な精神状態で見ることができる。
＜その１＞ラブレターの後半から、＜その２＞正しい原チャリの盗み方、まで、全６話で終わるだけあってテンポ良いが、DVD一枚に一話ってありえないだろ。何回レンタルにいけばいいんだ。

小説版での「しばらく兄姉で会話してない」とか「毛、生えてる？」とか、微妙な装飾がなくなった状態でこうやってストレートに書かれると夕子って典型的な妹キャラだな。水前寺とはもっと派手に殴り合って欲しかった。浅羽兄のことを「ほ兄ちゃん」でなく「お兄ちゃん」と呼んでいる。以上。

蝉の声とか入って、夏の風景がvol.１よりは、少しよくなってるような気がする。人物以外は相変わらずあんまり書き込まれてないので、比較対象の問題だが。あと、戦争にまつわる不穏な空気が小説と比べると圧倒的に出てない。

夕子の部活がフィールドホッケー部から演劇部へ(これは学園祭の演出をしやすくするためと思われる)。入部届を出すのが、この話の前から後へ移動。このため、伊里矢は原チャリの盗み方を水前寺から教わっていないのと、映画館の中での会話が榎本の話から伊里矢の入部の話になっている。あと浅羽が入部届の下半分に気がついてること。その辺が小説版との違いか。
浅羽の床屋のエピソードがかなり削られてはいて残念、理髪店も出てるし、床屋シーンもあるが……床屋能力だけが、浅羽を伊里野に引っ張られるだけの存在から、ちょっと自立した存在へ格上げしていると思うのだが。