父親たちの星条旗
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2007/05/03
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去年見た映画ロング・エンゲージメントを連想させる陰惨な戦場映画。
たまたま星条旗を掲げた写真に写っていたというだけの理由で、本土へ後送されて戦費集めのマスコットとして扱われる日々のなかで、ただ戦って死んでいった戦友たちのことがフラッシュバックする。それすらも嘘なんだから、そりゃ、酒くらいには溺れるわな。
国積集めに奔走している財務省の人やら、マネージャ役をやってる士官の人が、意外といい人たちだったのが、結構救いになってるような気がする。すっかり精神的に参ってしまった兵士の一人を戦場に送り返すことになったときに、二人が一瞬顔を見合わせたのが印象的だった。
日本の兵隊が戦争で敵兵と撃ち合わない時間が六十年も続いて本当に良かった。戦争反対。
「戦争のことを知っているというものは多いが、本当に知っているものを見分けることは簡単だ。兵隊は戦争のことを語ったりはしない」
「合衆国は兵隊のことを見捨てないっていうのは、嘘なんだ」
「硫黄島はサイパンや、テニアンとは違う。硫黄島は彼らの国土だ」