エルフェンリート 4th Note

エルフェンリート 4th Note [DVD]

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第七話 際会。ナナ編。

夕暮れの由比ヶ浜での板東とナナのバトルは本当に背景がすばらしかった。段々と暗くなっていく夕暮れと、光り始める民家の光、大きく広がる極楽寺裏の山々……が、そこに力を入れすぎたせいか、後半珍しく絵が崩れてた気がする。ナナの目が顔に変な付き方してるシーンがいくつかあった。

瞳孔がぎゅっと小さくなったときのナナは確かに目つきが悪い変質者だ。ただ、そのあと、若宮大路をうろつくナナが胡散臭く見られるのは目つきというよりぼろぼろの格好の問題だと思いますが。頭に打撃を受けるのをきっかけに人格が豹変する、って演出が強化されてるね。

ナナとマユって同じくらいの年齢設定なのかな。背丈も近いし。なんか、漫画版だとナナの方が年上に見えたんだけど。「お金の話」とか卒塔婆を抜いちゃうとか、板東から電話番号を教わっても意味がわからないとか、ナナが世間知らずな描写は圧倒的に増えている。で、マユがナナに共感してしまうのも直前のマユのエピソードからのつながりが近いんで、わかりやすい。

第八話 嚆矢。ルーシー過去編その1。

しくしくと泣くナナとか、大口あけて困るナナにアニメ化されて良かったなあと実感。へんたいか。

助手の走馬燈がなかったのが残念。あと「外じゃん!」もなかった。そのため、エレベーターで助手の体臭に困る白河さんもなかったけど、かろうじて、「処女のまま朽ち果てていくのか……」が残っていたので、まあよいかな。白河さんともども、大人の女性陣の扱いがあんまりよくない気がする。蔵間が自分のデスクに家族写真と並べて如月の写真を置いているのって、マンガでもあったっけ? なんか、局長のイメージにそぐわない行動のような気がするけど。

長官が悪代官のようにべらべら喋ってくれたおかげで、あれこれのエピソードがようやくまとまる。この時点で楓荘でルーシーの秘密を把握してるのが、この時点でコウタでもユカでもなく、マユなのが漫画版だと後々尾を引いてくるんだけど……そこまで続くんだっけ。

熱が出て伏せったルーシーがにゅうと同じ顔つきなのは、そこから回想にはいるからか。別に人格が統合されてるわけじゃないんだよな。この時点だと。

「人間じゃないのは、ヒトじゃないのは、お前たちの方だ」って、ずっと「お前らの血は何色だぁっ〜!!」みたいなハイテンションで全部叫んだものだと思っていた。「人間じゃないのは……」って静かに話しだしたほうが、絶望感が強くてアレだね。ツレの女の子のニヤと笑う口元とか。回想の開始時点でも、そっちが瞳に映っているし。一緒にレンタルしてきてる「イリヤの空、UFOの夏」は「猫」の話だけど、エルフェンリートは「犬」の話だなあ。人間と一緒に生きていく他の種族ってことなのかなあ。考えすぎか。

そして、二人は出会った。で次へ続く。