任天堂岩田社長のインタビュー

後藤弘茂のWeekly海外ニュース http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/1206/kaigai324.htm

読んでて、うるっと涙腺に来た。
セガファンタジーのラストバトルのごとく、「そんなものは売れない」「音楽や動画を取り入れなければ、ゲームだけではもう駄目だ」という言葉に対して、「まだ、みんな、新しいゲームを求めているんだ」と、ひたすら自社の方向性について理想を語る姿は立派である。これこそが、社長のすべき仕事だと思う。
そら、本当の所は『独占的な企業に立ち向かう理想主義者の社長』というイメージを描こうという計算ずくの発言だろうとは思うんだが、ついつい素直に「我々は寝ないで作業したんだ」的な発言をしてしまうライバルと比べると、たしかに、こりゃAppleのように信者ができるハズだわ、と思う。実際、岩田氏はAppleのファンらしい、とWii回りの記事のどっかに書いてあったような気がするし、強大な競争相手を切り崩す立場とか意識はしてるんだろうなあ。
せがとともに青春を送った身からすると、十数年前まで任天堂といえば「あの京都の会社」と呼ばれる覇権主義の象徴みたいな会社だったから、とても任天堂のいうことか、と思うような内容ではあるが。そのセガがハードから撤退したときに、俺の心も死んだのだ。