訃報

アーサー=C=クラーク死去。「楽園の泉」に眠る。広川太一郎の死去とともに、昭和とSFの時代は遠く去りにけり。という思いを強くさせる。とかいってみたりなんかしちゃったりして。スリランカにて死去、という話は知っている人は知っている話題なのだろうが、個人的に連想したのは一昨年読んだばかりの長編「楽園の泉」のことだった。

「地球に人類が閉じこもっている限り、一度の戦争や天変地異で絶滅する危険がある」「軌道エレベーターを作って月と火星に植民し、木星の資源に手を伸ばし、外惑星へ手を伸ばす」……「ここまでいけば、大丈夫。大丈夫だなあ」といっていたのは、「ふわふわの泉」の老教授だったが、あの老教授のモデルはアーサー=C=クラークだったんだろうなあ。