男たちの大和 後編

見終わった。最後の大和が沈むまでの戦いが、この映画の見どころだ!と思った。飛ぶ血しぶきといい、人間の吹き飛び方のエグさといい、米軍の飛行機編隊の容赦のなさといい、最近の日本映画としては信じられないくらい健闘していると思った。序盤や中盤の爆発がCG丸出しだったのが嘘みたいだ。最後に助けに来た駆逐艦が目の前で撃沈されて、どかーん、となるのかと思ったらならずに、そのあとは以外と駆け足で終わった。大和の乗組員たちが、ボートも何もない状態で、ほとんど着の身着のまま海に投げ出されたのに助かった様子なのは、タイタニックと違って、海が暖かかったのか。

この映画の教訓は『戦艦は飛行機の援護がなければただの的』ということだなあ。あと、戦艦の艦長がいる防空司令所はむちゃくちゃ危険だと思ったのと、提督のいる艦橋はえらく頑丈だなあ。ということが、この映画から得られた情報だった。本当にあんなに艦長はあぶなっかしい所に陣取らねばならず、本当にあんなに艦橋は頑丈なのか?
贅沢をいえば、現代の仲代達矢たちの場面で、背景の海と人物の合成があまりうまくいっておらず、すごく違和感があったことだと思う。その辺も予算をけちらずに作って欲しかった。