北海道旅行記 「旭川」

旭川で夕食に店Hでラーメンを食う。「油多めにしますか?」と聞かれたので、してもらったところ、スープの上に油の層のある感じの醤油ラーメンが出てくる。麺が太く、懐かしい感じのラーメン。だが、昔の東京ラーメンとはなんか違う。

Fホテルに泊まる。ここはいかにも安げなホテルだった。禁煙の部屋にしてくれ、といったのに部屋が煙草臭かったし。旭川は意外と栄えていたように見えた。大通り沿いに店が多く、歩く人も多い。繁華街はなんか80年代を彷彿とさせる感じだったが、学生の姿が多く(小樽や美瑛では、あまりワカモノを見なかった。どちらも爺さまが多かった気がする)、夜中に食べ歩きをする人も多くて安定感があった。
うしおととら」ファンとしては旭川にいったら神居古潭に寄るべきだったんだろうが、遠かったのと何もなさそうなので止めた。

旭山動物園へ行く。開園前から並んだが、それでも行列がすごかった。動物園と思って侮ったが、園内が広く、どこのパビリオンも行列しているため、一通り全部見るのに四時間半かかった。土産物屋を見たりしていたら、もっとかかっただろう。どう考えても、小学生は体力と根気が持たないと思う。

しかし、どいつもこいつも、ひたすら写真を撮っている。カメラ越しでなく動物を見ている客はどこにいるんだ。本当に、動物を見に来ている客はいるんだろうか。本当はみんな、あとで「旭山動物園へ行ったよ」という話の種を作りたくて来ているだけなんじゃないだろうか。
そもそも、客層は家族連ればっかりだが、小学生や小学生よりもっと小さな子どもが、シロクマやらアザラシやらエゾシカを見るだけ見て、写真を撮って、それで本当に情操教育になるものなんだろうか。動物園のあちこちに張ってあるような説明書きを読むなり、係員の説明を聞くなりして、その動物の背景を知らずして、ただ見るだけってのは、なにか意味があるのかあなあ。

とか思ったが、オレも時間でいうと半分以上はカメラを構えていたので、このカメラ持った人たちも半分くらいは動物を見たり、小学生が書いた説明書きを読んだりしているのかもしれないな、と思った。

旭川に戻り、昼食に店Bでラーメンを食う。行列のすすみが遅かったような気がする。新宿のラーメン屋の行列なら15分くらいで入れそうな感じの行列で25分くらい並んだ。店内でラーメンが出てくる早さや、隻数は東京と大して変わらないので、たぶん、家族連れが多かったのが原因じゃないかと思った。味は前日の夜に食べたラーメン屋より、好みだった。

高速バスで札幌へ。