北海道旅行記 「札幌」

札幌についたらもう夜だったので、とりあえず駅近くのHという店でスープカレーを食う。うまい。なんだか久しぶりに野菜の固まりを食べた気がする。

Wホテルに宿泊。旭川のFホテルと同系列だと思うが、こっちはえらくきれいだった。できたてか? 全館禁煙。札幌の駅前は大都会。小樽は古い町並みが美しく、美瑛は一面の畑、旭川はなにか80年代テイストの町だったので、一気に新宿にやってきたような気がする。

市内は直線に交わる道路が多く、車の交通量も多いので、こないだやってた「ゴッドファザー」のNYみたいだと思った。そういう印象を持って見ていたせいか、無茶な方向に角を曲がろうとして、クラクションならされてる車が多かったような。


北海道大学へ。駅から五分。
ここの大学、通ったら楽しそうだなあ。校風というか大学の特徴は強いし、札幌駅から近いし、敷地はむちゃくちゃ広いし、札幌から千歳空港まで電車で30分だし、札幌からすすきのまで電車で5分だし、札幌駅まで行けば本屋もヨドバシカメラもあるし、言うことないですぜ。冬は寒そうだけど。

北海道大学博物館。黒田清隆榎本武揚、クラーク博士、新渡戸稲造について。

旧道庁舎と時計台、テレビ塔へ行く。道庁舎は北方四島南樺太関係展示物多し。樺太での戦いの経緯について、詳しく展示してあり、電信所で服毒自殺した女性たちの話に泣きそうになる。あとは、北海道の開拓についての資料展示。千歳と札幌の間に北広島がある理由とか、戊辰戦争に負けた伊達の殿様の一族がやってきて開拓していた話とか。

テレビ塔の下で小樽ビールとトウモロコシ。小樽ビール旨し。


サッポロビール博物館。昼食にラム肉と限定のファイブスターを飲む。ラム肉が猛烈に旨い。が、たぶん二日は口の中に味が残る感じ。ファイブスターは、こういうこってりした料理には合うが、おそらく御飯を中心にした日本料理には合わなかったんだろうなあ、と思った。

サッポロビールの歴史を見ながら、また泣きそうになる。明治の頭に「日本でビールを造る」という産業を新しく興そうとよく思ったものだなあ。そのために、ドイツに修行しにいって、二年の修行でリーダーとしてバリバリやってしまうところが、明治期の日本の若さだなあ、とか思った。

あとはすすきのでぶらつく。すすきのは、歌舞伎町や上野の歓楽街に比べると客引きが少ないなあ、と思った瞬間、客引きがわらわらと居て、ああ、同じようなもんか、と思った。キャバクラのおねーちゃんが「美瑛は怖い。幽霊が出るかと思った」という話をしていたので、ああ、やっぱりアレは怖いんだ。と思ったりした。

あとは飛行機で帰る。東京に着いた瞬間、集中豪雨。ああ、そうだ、これが東京だ、と思った。