月光条例 ２

月光条例 2 (少年サンデーコミックス)

「付き合っても、手も握ったことないの」嘘だっ！。
まあ、藤田かずひろの漫画だったら、あり得ないハナシでもないのが恐ろしい。彼氏に影響されやすい子、というよりも、「相手の彼女」を演じてしまう女の子なのかな。エンゲキブ。２冊目でも「普通の女の子」である所の、ヒロインの底が見えないのがいいな。

一寸法師のハナシと鉢かぶり姫がラーメン屋に落ち着くまでの話と、次回へのネタ振り。フジタカズヒロ師匠は一寸法師のハナシが嫌いだった模様。まー、確かに、自分の好意を貫くために、卑怯な手段を使って相手の気持ちは関係なしに連れ回すのって、「からくりサーカス」の某フェイスレスと同じだもんなあ。

自分の小さな意地のために、人の気持ちを無碍にすることに対して、その「覚悟」を問う鉢かぶり姫がカッコいい。「泥なんか、なんだい」というプライドを持つこと、プライドを貫くことは大事なのかもしれないが、その反面、「覚悟」が要る、という話。