ダビンチコード

タイトルは知っていた程度で、原作本は読んだことない。150分くらい。
ところどころは面白い場面もあるが、全体的には非常に間延びした感じがする映画であり、なんとか120分にカットできなかったのか、ということが悔やまれる。最初の方のRPGのおつかいのような「あっちへ行って、次にこっちへ行って」とフラグを立てて歩くような場面は、原作の展開をなぞらないで、映画化に際してはもうちょっと削っても不都合なかったんじゃないだろうか。

主人公とヒロインが犯罪者と疑われて逃亡し、これを警官が追い掛けるのだが、この三人がまったく魅力的でないのが逆にすごい。ジャン=レノがすごくもったいない。フランス人なら誰でもいいのなら、「タクシー」シリーズに出てくる署長かなんかでも良かったんじゃないだろうか。途中で出てくる爺さんと、弱っちい秘密結社エージェント(あれは自分を鞭打ちすぎたんで弱かったんだろうか)以外に魅力的な人材がいないんですけど。

ヨタ話としては、昔の高橋克彦の小説によくあったなあ。こういう、「キリストの墓が東北地方にあって、ピラミッドだってあるんだぜ」的な話。