ホワイトアルバム 第九頁

前回来るかと思っていた先輩エピソード後半。学園祭の先輩の短い夢。高校時代の回想をしても、冬弥の向こうに必ず由綺がいる、というのを意識してしまっているのが先輩で、先輩アイで見た由綺って、実に腹黒そうに笑ってるなあ……。という回。まあ、先輩の場合は、自分が腹黒い人だから、他人も同じぐらい腹黒いに違いないと思いこんでいるワケですが。

冬弥の彼女、由綺の存在と、冬弥の友人、七瀬が自分に思いを寄せていることを知っている上で、自分の気持ちを溜めておこうとしていたのに、ついに爆発してしまう先輩。というか、爆発した瞬間にはすでに自爆するつもり満々の先輩。ストーリーが始まった時点からずっと、負けるつもりで戦っている人が先輩なんだなあ。

先輩って、最初からハッピーエンドを志向していなくて、自分を悪役に位置づけることで、冬弥に罪悪感を与えることだけを目的に動いている狡い人だなあ。とゲームの時には思ったけど、まあアニメ版でも似たような立ち回りでした。はるかとか理奈は割と自分の全存在をかけて冬弥を奪い取ろうという「覚悟」があるんだけど、先輩にはそれがない。

というか、負け癖がつきまくった先輩のドM属性全開のエピソードだったなあ。一度脳に「折れ目」がついた人は、二度と「折れる」前に戻ることはできないと、ネウロで悪党が言っていたけど、まあそんな感じの話だった。

これで、先輩と七瀬のエピソードはお終いで、次10頁目ははるかの話?