ジョジョの奇妙な冒険 Part.7 スティールボールラン 1〜15
STEEL BALL RUN vol.15―ジョジョの奇妙な冒険Part7 (15)
- 作者: 荒木飛呂彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/05/02
- メディア: コミック
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第一部を読み始めて三ヶ月。ついに、ついに追いついたぞッ! 第七部。
『スタンド』が出てこない世界で、『ジョジョ』が脇役でツェペリが主人公、『回転』の秘密と、なんか模索が感じられるスタートから、『立ち向かうもの』がでてきて、ジョニィが徐々に役割を増やしていって、若干いつものジョジョになってきてしまったような気がして、そこは安心しつつも若干残念。
第五部、第六部と、スタンド能力の内容が先鋭化しすぎたよーな気がしていたのと、戦闘が長引く傾向があったので、その辺がリセットされたのは良かったと思う。あ、これってメタリカ!じゃないか、みたいな、これまであった能力のバリエーションみたいなのがあったのも懐かしくて良かった。
第四部以降、回復役のスタンド(クレージー・ダイアモンド、ゴールド・エクスペリエンス、フー・ファイター)使いがいると、どうも緊張感がなくなる、というか、どうしても「ああ、大けがしたけど、どうせ治るしなあ」という目で見てしまうのだけれど、今回はなかなかでてこないなあ、と思っていたら、やっぱりホットパンツが出てきてしまった。これも少し残念。
ジョニィとジャイロ・ツェペリのキャラクターが途中で何度か掘り下げられるのはいいな。二人とも回想や過去エピソードの挿入がすごくいい。『過去』を克服すること、が今回のテーマなんだろうか。だが、いつものパターン(三部以降、一部15〜16冊で完結していた)だと、あと数冊で終わりだなあ。登場当初は小者っぽかった大統領がラスボスなんだろうか。ディエゴ・ブランドーにはこの後ちゃんと見せ場があるのか、現在進行形で続きが読めるのはすばらしい。次が楽しみだ。