ドラクエ9

レベル39。ひょっとしてこれがラストダンジョンなのか?
というか、なんだ。一瞬ここから俺の、主人公の話になるのか、と思ったら、やっぱり、最後の最後まで見事に『他人事』じゃないか。なんでそんな赤の他人の恨み辛みだの、赤の他人の未練だののために、俺がのこのこと戦いにでかけなきゃならんのだ。天使長の爺さまも、あまりにも他力本願過ぎるだろう。困ったことがあったら、慌てて神様に祈るとか、女神様に祈るとか、手下の天使に頼るだとかじゃなくって、少しは自分でなにかをやろうとする姿勢を見せろよ。上に立つ人がそんなんだから、天使たちはみんな不幸になっていく一方なんだ。

いや、そら、天使である以上下界を護るのはやぶさかではないし、旅で人間界に知り合いも増えたけどさあ。別に俺が何か困ったことをされたわけでもないのに、なんでわざわざ…… あんな赤の他人を倒しにいかなきゃならんのか。

下界の各地で巻き起こっていた事件も、どれもこれも人間の間での諍いだとか怠慢が主原因で、女神の果実はそれを拡大していただけだし。あいつが全部の黒幕なら、まあわからんでもないが。

リッカが下界で祈っているシーンを見て思ったのは……MOTHERのポーキーが懐かしい。ポーキーはいい悪役だったな。MOTHER2でも3でも、主人公が自分の義務として、倒しにいかなきゃいけない相手だったんだから。