フルーツバスケット 8〜18

生まれ変わることはできないよ、だけど変わってはいけるから
〜forフツーツバスケット 岡崎律子

アニメ放送されていた部分はおおむね8冊目ぐらいで終わるので、その後は知らない展開の連続。まさか、序盤の三角関係がこうやって変わっていくとか、その先でまたまた人間関係が膨らんでいくとか、そんなことはまるで思わなかったなあ。登場人物では、生徒会メンバーがみんな結構お気に入り。次が魚花。蛇鼠兄弟の関係。グレにいととりさんの関係。素子先輩。おじいさん。繭子先生、師匠が好き。館の中心でねじ曲がっている着物姿の可憐な人も結構好きだ。意外なことに。

ただ主人公一人が女神様のようにあって、廻りがただそれに癒されていた序盤に比べ、登場人物の追加が一巡して、主人公も含めて、誰もが、少しずつ変わっていく中盤の展開のが本作の真骨頂であり、長期連載漫画になった所以だと思う。生徒会メンバーとか蛇鼠の兄弟は、変化度合いが大きいので見ていて楽しい。ギャグキャラにしか見えなかったけど、能力的にまったく優秀そうに見えないにもかかわらず、あの生徒会メンバーをかき集めてきた前生徒会長の眼力は大した物だと思う。それまであった出来事や、過去の失敗をなくすことはできないし、死んだ人はけして帰ってこない。それでも変わりながら生きて行かなきゃいけないのだ。