プロバビリティ・サン

プロバビリティ・サン (ハヤカワ文庫SF)

プロバビリティ・サン (ハヤカワ文庫SF)

「世界」系SFシリーズ二冊目読了。面白かった。
背景世界でひっぱった一冊目「ムーン」と違って、「世界」についてこっちはわかりきっているので、その懐かしい背景世界に浸るのはそこそこに、登場人物で引っ張ってるのが今回の「サン」。
主人公格の苦労人で素人物理学ファンのまとめ役カウフマン大佐はじめ、変人でヒステリックで子煩悩な天才の物理学者のカペロ、超感覚者で意外とうっかりしているマーベットとキャラクター立ちの強い登場人物がエピソードを牽引する。グルーバーとかシコルスキとか、今回はやや影が薄いぐらい。
前回よりも戦闘描写は少ないのに、なぜか戦争している感が強いのは、軍人チームの描写が多くなったのかな。

さてあとは「スペース」か。