ワンダースリーⅢ(kanon)

Wonder three―カノンアナザーストーリー (3) (CR comics DX)

Wonder three―カノンアナザーストーリー (3) (CR comics DX)

完結。100円均一で買った割には面白かった。腹黒い名雪が好きな諸兄は、100均で売ってたら躊躇わずに買うべし。

Ⅰがあゆ編、Ⅱが舞編、でⅢが真琴編。全編を通してのメインヒロインは名雪で、スキマスキマに栞の小エピソードが挟まってる、という構成でした。ちなみに、名雪編、栞編のエピソードは再現されておりません。秋子さんは最後まで超然としてるし、栞は学校サボルための仮病だったことになってます。

この名雪は、栞と佐祐理は返り討ちにしたし、あゆは完全に格下なんで相手にしてないし、舞と真琴にはすごい勢いで嫉妬してたけど、結局二人ともいなくなったし。危なそうな相手は栞の友達の天野さんでしょうか。

そうそう、アニメみてて、こういう嫉妬深い名雪が見たいなあ、と思ってたんだ。真琴が転がり込んでくるときに、「誰この子? 一緒に住むなんて、冗談じゃないわよ!」ってな。その後、名雪のところに少女漫画を借りに行く、という展開がまた。その後、すねて香里の家で酒盛りをする名雪と香里とか、原作イメージ重視だと見れない場面だけど、好みだなあ。真琴の消失あたりはほぼ同じだけど、まとめ方はこの改変された展開の方が良かったと思う。
あと、前日譚でマックの二階から、駅前で祐一が雪の中待ってる姿を、じーっと二時間見つめてる名雪とか。腹黒くて良かった。

総じて、原作によっかかった二次創作であり、とくに前半読みづらい所もあったけど、Ⅲは読みやすかったなあ。原作のストーリーをある程度追うようになったからかなあ。