機動戦士Zガンダム 星を継ぐもの

星を継ぐもの (創元SF文庫)

星を継ぐもの (創元SF文庫)

ガンダムXは、打ち切りにあったとしても、少なくとも『Zガンダム』に対する回答としては完成品だった。
と、最後のアムロとシャアの再開シーンを見つつ思った。
「何も考えずに走れ!」


川崎チネチッタにて視聴。
初めて行ったシネコンだったが、よく利用するみなとみらいの端っこに立っている109シネマズと比べて、建物が洒落ていて川崎の街中にあることが良かった。座席の間が狭いスクリーンで通路が少ないため、塊の真ん中にある自分の席まで入っていくのが大変だったのと、ヨドバシカメラ前からどうやって行けばいいのか一瞬わからなかったのがマイナスなところ。
あと、ポップコーンとドリンクをワンセット頼んだときに、ちゃんとドリンクホルダー付きのポップコーンの容器をくれるところが良かったなぁ。109シネマズでは別々だから、両手にポップコーンとドリンクをそれぞれ持った状態でチケットを差し出さないといけないんで、工夫がいるんだよなあ。


まあ、それはともあれ。
宇宙世紀の宇宙にはむやみやたらとデプリが浮いている。
ジオン兵の死体とか。


見終わった後はオタクの語り合いがすぐさま始まるよい映画でした。
聞いた感じではTV版では浮き輪にしか見えなかったアッシマー&ブランの「かっこよさ」に人気が殺到してました(アッシマーかっこいいよ、アッシマー)が、僕はギャプラン&ロザミアの高速機動が良かったと思います。ドダイに乗っているMk2に対して「自由飛行もできないモビルスーツがっ!」というだけあって、ギャプラン動く動く。変形するシーンも良いし。
カミーユは相変わらずなんであんなにモテモテなのか(ファ、エマ、レコアから支援効果がついています)分からないガキでしたが、ジェリドは一途でいいやつになっていました。
毎回あんなにボコボコにされていながら、終盤まで生き残るんだから、腕の悪いパイロットではなかったのでしょう。


ブランの表情の作り方、細かい仕草が微妙にアメリカ人っぽくなってるのも良かったですが、ロザミア(CV:浅川悠)がかわいくなっていたのが印象的。
TV版では明らかにカミーユより外見が年上のロザミアが、カミーユを「お兄ちゃん」と呼ぶところに味があったのですが、新作部分だけ見ればちゃんとカミーユと同世代の十代に見えました。
レコアも、TV版のデザインでは頬がこけている感じがしたが、ちゃんとシャアとシロッコが取り合ってもおかしくない美女になってるし。
エマやファ、さらにカミーユも丸っこくかかれてます。


と、新作部分だけ見れば何も文句はないし、むしろ新作シーンだけプロモーション映画としてみれば満足がいく出来だと思うんですが、残念ながら全体を通してみると、旧作部分と新作部分のつぎはぎが目立ち、一本の完成した作品として通して視聴するのは非常につらかったです。


20年前の「カリオストロ」の合間に新作シーンを3:1くらいの割合で挟みこんで、新作「カリオストロの城」です、といわれたような感じ。
絵柄がまったく違うんで、新作と旧作で同じ人物に見えない人多数。
ジェリド、ジャマイカン、ブラン、ブライト、ヘンケン、ファ、やや苦しいながらもクワトロ、エマは同一人物に見えますが、カミーユ、レコア、ロザミア、ライラ、フランクリン=ビダン、ヒルダ=ビダンは同じ人に見えません。


ファは、あの特徴的な髪型のせいで同一人物だってわかるんですが、声が違うのとスタイルが違うから遠景から見ると違う人かもしれない。


とくに前半ではTV版のDVDを見ている気分になるくらいに新作部分が少なくて、結構つらいものがありました。
クワトロがリックディアスでグリーンノアに侵入して、カミーユがMPに尋問されてるシーンで初登場して、ガンダムMK2を奪取して〜 というあたりまで、ほぼ新作がなくて、中盤のフランクリン=ビダンが脱走するシーンあたりから新作部分がたくさん出てくるようになりますが、そこまで見るのはつらかったです。


ともあれ、2か3は全部新作にならないものか。
次回予告のフォウの声が島津冴子じゃなかったような気がするが、誰になったんだ?
……野上ゆかな、なのかあ、へー。


まえにPS2の「ガンダムVSZガンダム」をやったときには、声が老けすぎていて気になる人が若干名いたのですが、今回はかなり声優を入れ替えていることもあって、そんなに不自然じゃありませんでした。


あの時一番気になったのは「榊原良子」に貫禄がありすぎることだったんですが、ハマーン=カーンはどうするんだろう。