白い竜 パーンの竜騎士3


三部作完結、と書いてあるので、8とか9というのは……
読まないとあかんのかなあ。


シリーズ一冊目の「竜の戦士」で生まれ、
2冊目で白竜ルースと感合した少年ジャクソムが成人する物語。


というか、すでに糸胞との戦いは日常化していて、1冊目での緊迫感はないし、
2冊目で過去人たちとのいざこざも解決してしまっているので、
今回読むのに二週間かかるほど長い本の割にはほとんど問題が起きない!。


一応は一冊目の時点から言及されていた南部大陸の探索と、
古代人の遺跡の発見、南部の城塞の主と北部の竜騎士たちのかけひき、
などがイベントとしてあるものの、メインはジャクソムの成長譚。


中盤のジャクソムと、その愛人と、ジャクソムの幼なじみの三角関係から、
ジャクソムが看護婦のシャアラにコロっといくあたりの展開を楽しむのが、
この一冊の楽しみようだろーか。
というか、シャアラって絶対作者途中で思いついたろ。


長らく親しんだキャラクターたちに再会できるのは良かったものの、
どー考えても1冊目の「竜の戦士」での着想と展開が飛び抜けて面白く、
後はその遺産を食いつぶしているだけだよなあ、このシリーズ。