攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG Individual Eleven

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG Individual Eleven [DVD]

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG Individual Eleven [DVD]


TVシリーズ攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIGの総集編。
タイトルは見終わったあとの家人の感想。


確かに、2ndGIGをまとめるとこういう話になるかな、って感じはする。
タチコマ回りを削った「The Laughing Man」に比べると話の大筋は変わってない。
ゴーダとクゼの主要シーンは大体取りそろえてるし、
三時間近い長さだったのに一気に見ることができた。


反面。
前振り部分が削られていて、突然始まるエピソードが多い。
TV版では話数をかけてじっくりと雰囲気を作ってきた舞台背景について、
雰囲気が醸成されないため、途中からどんどんわかりにくくなる。
個別の十一人の元ネタの話(5・15事件だっけ)など濃い話も、
見事にバッサリ切り捨てられているため、前半のエピソードが薄く、
突然ゴーダの部屋での独白が始まったり……


元々あった趣をとっぱらって、アクション映画にまとめました、
っていう感じである。


エピソードとしては、まず鶴を折る少年の話と、タチコマ衛星の話。
この辺は2ndGIGの裏のメインストーリーのハズなので、
突然すごく端折った形で出てくるのは非常に残念感が強い。
あとは、プロトや荒巻弟が突然でてくる、あたりかな?


招慰難民についても、2話目のエピソードが丸々なかったり、
東京編がなかったりするせいもあって、雰囲気がつかみにくい。
説明的になっても、もう少し説明を入れてよかったんではないのか。