世界一やさしい問題解決の授業

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

良い本だったと思う。薄いので職場への片道で読めた。

「EM法」の講座とかへ会社に行かせてもらったことがあるので、大筋は理解しやすかった。もちろん、いくらするのか知らないその講座に比べるとさすがに物足りないけど、さっと読む分には面白い。ただ、大の大人が騒ぐほどの本ではないと思う。

この本では問題解決力を「考え方の癖」としていて、斎藤孝の本よりは身につけるのが難しいけれど、反復していれば身につく能力として説明していて、斎藤孝の著書でよく「物事をどうにかする力」のことに「〜〜力」とレッテルを付けて、「生まれついての才能じゃなくて、勉強すれば身につく技術」として説明しているのを連想した。ただ、単なる「技術」より「癖」のほうが習得の困難さを示していて、素直な表現だと思う。また、第一章で、どうせどうせ、と現状を悲観するばかりで何もしない子とか、評論をするだけで自分では何もしない「批評家」とか、何も考えずに根性だけで乗り切ろうとするキャラクターとか、良くないキャラクターの例がいくつか出されているのだけれど、その後の部分にさりげなく、著者自身がいつでも完璧な問題解決者であるわけではなくて、場合によって良くない思考にハマっている時がある、と書いてあるのが好感が持てた。

あと、進みながら方向を修正しつつ、ゴールを目指すのが「最短のコースだ」といいながら、この著者の人が書いたルートはけっこう、上下に蛇行しているのも、むしろ良いと思う。(前述の「評論家」が考えるコースは、もちろん本当の最短コースになっていることをあわせてみると、結構深いように思う)

とりあえず実践してみる。

ちゃんと休みつつ、睡眠時間を6時間取りたい。

現在、家に帰りつく平均帰宅時間は11時。朝は7時半起き。睡眠時間を6時間とるためには、1時半には寝ないといけない。が、実際には二時半に寝ていて、5時間しか眠れていない。そのうえ、小説は書けない。なんでか、というと、ひたすらゲームして、ブログ書いて、ネットして、ダラダラしているから。風呂さえ入らないで、朝シャワーですますことが多い。

中略

本書にならって「リラックスできる」「時間がかかる」「我慢しやすい」などの観点から自分の帰宅後の時間の使い方を見直した結果、「1時間程度で、ゲームをやりつつビールを飲み、家族とだべること」「入浴は必ずすること」「ブログとネットをするのは合計1時間」という結論が出た。あとは、それを実践できるか、だ。