逆転検事 4〜5話

5話の、「あの選択肢」は、「4」で成歩堂が出所の怪しい証拠品のせいで転落したことを踏まえると、「敢えて使わない」が正解だと思ったら、そうでもなかったのが若干残念だった。

最後まで。各地で「最後の敵が全然倒せなかったぜ」的な感想を聞いていたので、予期していったら確かに全然倒せなかったんだぜ。でも、「3」の時も、最後の法廷はこんなもんだった気がする。過去のエピソードから繋がって結末に続くところといい、過去の登場人物が次々と出てくることといい、今回は「3」を強く意識してるのかなあと思った。「4」は最後に主人公おいてけぼりにして美味しい所を全部成歩堂が持って行った不完全燃焼感がひどかったから、これはこれで良かったと思う。

「4」とは違うベクトルで惜しいゲームだと感じた。面白いし、「1〜3」のファンにとって優しい展開で、「4」で不評だった部分(展開だけじゃなくて、システム的にもイマイチだった「科学捜査」とか「みやぶる」とか)をちゃんと直してきたのは素晴らしい。ただ、さすがに従来のファン向けの要素(5話で出しゃばってくる登場人物とか)が多すぎて、一見さんお断りな雰囲気がぷんぷんするのは、シリーズものとしては辛いなあと思った。あと、会話の軽妙さとか、キャラクタの個性とか、そういうのは確かに「1〜3」、ひょっとすると「4」にも負けてる気がする。

なんだかんだいって、「4」の続きでも「逆転検事2」でも、次回作はたぶん買うんだと思うので、来年中ぐらいにはどうにかしてほしい。