りんりんDIY 1〜2

来月のマラソン大会出場に向けて、都内のジョギングコースで十キロほど走ってきて、都心近くの銭湯に浸かって近所のおじいさんたちの「2.26事件の時には物見に宮城の方に行ってみたんだけれど、憲兵に追い返されたんだ」「日本がこんなに豊かな国になるとは思ってもみなかった」「あの頃は日々の生活に追われていて、政治のことなんて考えもしなかったなあ」というような嘘なのか本当なのかわからんような話を聞いて、友人の二ヶ月になる子どもを抱っこして、一杯ひっかけてから家に帰って「りんりんDIY」を読んだ。

「続水惑星年代記」に入っている後日譚「Around The World In 8 Days」のりんりんの所と「廃線後のひみつ」を読み返すんだけど……泣ける。「りんりんDIY」を読まない段階では特になにも思わなかったけども、これは泣ける話だぜ。

続水惑星年代記

続水惑星年代記

「みずいろ」「りんりんDIY」「ピピンとピント」と、大抵の大石まさる作品は一度「水惑星年代記」で集まったわけですが、それは極地の氷が溶けて地上の大半が水で覆われるようになってしまった世界の話に集まってしまったのであって、普通に素直に頑張っているだけの子ども達に、そんなような世界しか残すことが出来ないのだとしたら、なんと僕たちは無力なんだろう。とかね!。