トリポッド 1 襲来

トリポッド 1 襲来 (ハヤカワ文庫 SF)

トリポッド 1 襲来 (ハヤカワ文庫 SF)

面白かった。
やはり僕は近い過去が舞台のSFが好きだ。


1960年代のイギリス。
父と、父の再婚した母、母親の違う妹と暮らす主人公。


その普通の生活風景に現れた三本足の宇宙人の機械。
当初の襲来では、アメリカ、ソビエト、イギリス軍の攻撃で、あっけなく破壊されたトリポッドだったが、彼らは周到な準備の後に再度の侵略をしてきた。


主人公たちは逃亡を繰り返すものの、地球上には逃げ場はなかった。
1970年を迎える前に地球は異星人の支配下になったのだった。


異星人に洗脳されて自分が自分でなくなるなら、それは死んだのと同じだ。
それなら、最後まで人間として死んでやる。
そう言い切れる主人公の潔さは21世紀のSFにはないような気がする。


さて、次は2だが……