ドミノ

ドミノ (角川文庫)

ドミノ (角川文庫)


2005年最後に読んだ小説。恩田陸の「アタリ」。
27人+1匹の登場人物が連鎖的に発生させる大筋では4つの事件を、ザッピング的に描いた小説。
JR東京駅とその周辺という限定された舞台、同時並行的に全く異なる事件が進展する展開、テロリストグループ、警察OB、映画監督とミステリ研部員、保険会社社員たち、子役二人、だめカップルと典型的ではあるものの宮部みゆきの「理由」を思わせる”まったく立場の異なるキャラクターたちがお互いに少しずつ干渉しあう”展開は私の好みそのものだった。


まー、恩田陸に求めるもののうち、構成については満足したが、センチメンタルな部分、ノスタルジーな部分はあんまりなかった。
『踊る』のスタッフあたりが映像化したら、けっこう面白いコメディになりそうな気はするが、構成だけでは記憶に残る小説にはならない。

その他

適当にwikipediaを見て回ってたら、
Yen Planning D
終末の惑星の塩田信之さんのサイトを発見して非常に驚いた。
ちなみに、適当具合は、某ブログ→松本高等学校 (旧制)→浪川大輔ガンキャノン古川登志夫パトレイバー後藤喜一→長瀬源三郎→雫→かまいたちの夜チュンソフトローグライクゲームドルアーガの塔鈴木直人ゲームブックファミコン冒険ゲームブック→終末の惑星。


双葉文庫のファミコン冒険ゲームブック
って非常にwikipediaでも評価が微妙なんですが、この人の終末の惑星ってオリジナルゲームブックは当時かなり好きでした。
や、原作付きでも「ウィザードリー」が好きだった覚えがあります。
あと、エニックス版のドラクエ1のゲームブックとか、ワルキューレストーリーブックとか女神異聞禄ペルソナ倶楽部とか、見覚えがある本が仕事リストにあって非常に懐かしかったです。


滅びかけた移民星で、最後に生まれた子供が冒険するSRCシナリオを考えていた時期があったのですが、そのタイトルは「終末の惑星」としようとずっと思っていました。


新年あけて、最初のいいこと。