からくりサーカス43

からくりサーカス (43) (少年サンデーコミックス)

からくりサーカス (43) (少年サンデーコミックス)

小さい声で真由子が言う。
「でも、ほんとに、やせがまんてダメなのかなァ」

泥なんて、なんだい。ですね。

ディアマンティーナって、ずっとコロンビーヌと区別がついてなかったけど、よく見ると丸顔なんだなあ、という話。

いや、フェイスレス編にもケリがついていて、ちゃんと後日譚までついて、キレイに終わってるのに、あんまりグッとこないのはなんでだろうなあ、グルグルの終わり方が予想外に良かったからか。いや、本当に魔法陣グルグルの終わり方は良かったんですよ。一見あれ。

単に、各エピソードにケリを付けるために続いてただけで、話としては、フェイスレスからしろがねを奪い返したところで、もう決着が付いてるからだろうなあ。最後に見せ場をもらったのは、アルレッキーノかなあ。


追記


なんとなく似てると思ったんだが、理由をなんとなく。
グルグルもからくりサーカスも、いかにも少年誌的だが、『少年少女の成長』ってテーマが、共通してるんだ。

ニケとククリも、勝もきゃんきゃんないてるガキの状態から、探検やら冒険やら、ラブコメやらバトルを繰り返して、前者は「勇者さまとククリ」から「ニケとククリ」へ、後者は「鳴海としろがねに守られる勝」から、「しろがねを助け、鳴海の背中を守る勝」へ。

どっちも、子供から大人へ成長するお話なのだった。
だから、どっちもやたらとジジイが出てきたり、両親や血縁について語られるんだろうな、たぶん。

完結してから「うしおととら」と比べた時に思うのは、当初から精神面が完成していたうしおと、作中で著しく「成長」した勝の主人公としての違いだ。

「くまさんシャンプー」のうしおが、本当に最後の最後まで、裏切らなかった、というのが「うしおととら」であり、序盤ではボロボロ泣いていた情けないガキだった勝が、「でもおじさんの手が剣でなければ」とか言っちゃうのが、「からくりサーカス」なのだ。
その成長編が黒賀村編だったと思うんだが、あの辺、評判悪いんだよなあ。俺は好きなんだけど。