からくりサーカス43
- 作者: 藤田和日郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/08/11
- メディア: コミック
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小さい声で真由子が言う。
「でも、ほんとに、やせがまんてダメなのかなァ」
泥なんて、なんだい。ですね。
ディアマンティーナって、ずっとコロンビーヌと区別がついてなかったけど、よく見ると丸顔なんだなあ、という話。
いや、フェイスレス編にもケリがついていて、ちゃんと後日譚までついて、キレイに終わってるのに、あんまりグッとこないのはなんでだろうなあ、グルグルの終わり方が予想外に良かったからか。いや、本当に魔法陣グルグルの終わり方は良かったんですよ。一見あれ。
単に、各エピソードにケリを付けるために続いてただけで、話としては、フェイスレスからしろがねを奪い返したところで、もう決着が付いてるからだろうなあ。最後に見せ場をもらったのは、アルレッキーノかなあ。
>追記。
なんとなく似てると思ったんだが、理由をなんとなく。
グルグルもからくりサーカスも、いかにも少年誌的だが、『少年少女の成長』ってテーマが、共通してるんだ。
ニケとククリも、勝もきゃんきゃんないてるガキの状態から、探検やら冒険やら、ラブコメやらバトルを繰り返して、前者は「勇者さまとククリ」から「ニケとククリ」へ、後者は「鳴海としろがねに守られる勝」から、「しろがねを助け、鳴海の背中を守る勝」へ。
どっちも、子供から大人へ成長するお話なのだった。
だから、どっちもやたらとジジイが出てきたり、両親や血縁について語られるんだろうな、たぶん。
完結してから「うしおととら」と比べた時に思うのは、当初から精神面が完成していたうしおと、作中で著しく「成長」した勝の主人公としての違いだ。
「くまさんシャンプー」のうしおが、本当に最後の最後まで、裏切らなかった、というのが「うしおととら」であり、序盤ではボロボロ泣いていた情けないガキだった勝が、「でもおじさんの手が剣でなければ」とか言っちゃうのが、「からくりサーカス」なのだ。
その成長編が黒賀村編だったと思うんだが、あの辺、評判悪いんだよなあ。俺は好きなんだけど。