屋久島旅行記録


出発前の準備

屋久島行きの季節について

1.屋久島は冬場は雪が降り、五月後半から梅雨に突入、梅雨と入り混じって、台風の季節が9月まで続く。このため、屋久島行きは、4〜5月の前半か、秋のどちらかになる。
2.パックツアーの料金は、GWには通常より+4万円にもなる。
3.なお、普通の土日だと、飛行機便&ホテル泊で7万円、船便&ホテル泊で5万8千円くらい。船便&民宿泊で5万2千円くらい。(2泊3日の場合)
4.ガイドはひとりあたり1万円くらい。ほとんどのパーティはガイドを雇っているので、説明だけならよそのパーティの話を聞けばいい。ガイドがいないとわからない路はショートカットの1カ所くらいで、そこも大回りすればいい。

パックツアーについて

1.JALとANAのパックツアーがあったが、JALは航空機&ホテルのプランのみ、ANAにはそれに加えて、鹿児島から船便と民宿の選択肢があった。どっちがよいかはわからないが、両方しらべたほうが選択肢は増える。
2.一ヶ月前に申し込んだところ、普通の日曜日だったのにホテルは完全にキャンセル待ちだった。また、飛行機も早朝か正午近くのものしか空席がなく、帰りの飛行機も七時過ぎまでなかった。なお、民宿はまだあったが、高速船は満席の便もあった。選択肢を増やすために、もっと早くから申し込むべき。
3.個人でがんばるには、予約を取る必要があるチケットが多いので注意。基本的に下のみっつ。パックにくらべて、とくに「1」で赤字になる。
1.鹿児島までの飛行機(片道29500円くらい)
2.鹿児島から屋久島までの足(高速船で往復9000円、飛行機は片道20000円くらい)
3.現地での宿(民宿一泊6800円くらい)

ガイドブックについて

1.山系のガイドブックには、登山コースのことについては詳しく書いてあるが、現地の名産品とか、屋久杉に関する情報はまったくといっていいほど載っていない。観光ガイドを読んでおいた方が山歩きも楽しい。

行程(縄文杉・白谷雲水峡)

現地のバスについて

1.観光協会などに書いてあるバスとは別に、まつばんだ交通というバスが運行していた。1日1便とかだが、良い時間帯に動いているので、利用してもよいと思う。ただし、バス1日券などは使えないので注意。バス停は2つとも同じ所にある。
2.バスの利用者は意外と少ない。普通の土日だったからかもしれないが、「バスが混んでいて乗れない」ということはなかった。

荒川登山口からトロッコ路(6時〜9時)

1.トロッコ路はコースタイム通り。コースには1カ所ショートカットがあるが、現地ガイドがいないと、ショートカットは発見できないんだ。気をつけろ! あと、このあたりではコースタイムはほぼ短縮できない。
2.吊り橋、スキマのある橋多数。手すりは、怖くないようにするためについているんだと思う。あまり手すりにつかまるシチュエーションは考えづらい。
3.廃校跡には、本当に足場くらいしかないが、朝食には適していた。
4.トイレは出発地点と登山道入り口の二カ所。バイオトイレは使用禁止だった。なお、男性トイレは空いており、女性トイレは混んでいた。
5.ヤクシカは意外とみかけるが、この辺ではサルはみなかった。
6.予想とは違い、蟲があまりいなかった。

大株歩道入口から縄文杉まで(9時〜11時・縄文杉休憩・昼食・13時〜14時)

1.歩道入口から急激に登攀するが、賞味5分くらい。歩道入口からウィルソン株まで、コースタイムでは40分とあるが、20分ほどでつく。
2.おおむね、山道部分のコースタイムはあてにならない。
3.ウィルソン株から大王杉まで40分。大王杉から縄文杉まで30分、というのは本当。
4.ウィルソン株は(最初にある大物だからか)意外とみどころ。
5.このあたり、水場多し。といえども、水量はそんなに多くなかった。のどを潤す程度。
6.縄文杉は常に満席状態。

分岐から辻峠まで(14時〜15時30分)

1.分岐から、白谷雲水峡へ向かうコースにチャレンジした。正直、時間的にかなり厳しく、体力的にも、この段階でのぼりをするのはきつかった。が、まあ、1時間もない登りなので、なんとかなった。
2.辻峠までは地形図があてにならなかった。地形図では最初なだらかな登りで、後半に尾根まで急な上り坂となっていたが、実体験では逆に最初が急な登りで、後半はずっとなだらかだったように感じる。
3.また一時間とコースタイムがあったが、40分ほどでついた。逆に、辻峠から白谷山荘までは20分とあったが、30分以上歩いた記憶がある。
4.このあたり、ヤクシカ多し。また、ヤクサルもいた。
5.奇跡の石。奇跡的なバランスで乗っかっている巨石があった。

白谷雲水峡(15時30分〜16時30分)

1.帰りのバスが17時だったので、ほぼ駆け抜けた。縄文杉までの歩道より、視界が広く、別の魅力がある。

宿と屋久島の町(宮之浦)

民宿

1.予想していたより、立派な民宿。部屋の内装と食事は、ほぼ旅館だった。
2.やっぱり民宿なので、ひげ剃りがなかったのと、布団はしいてくれなかった。あと、寝室の壁が薄かった。
3.食事はすごくよかった。薩摩揚げとトビウオ。
4.総合的には良い宿だったと思う。

町、スーパー

1.スーパーAマートは20時には閉まる。また、本土の感覚からすると、あまり安くない。
2.川の水がすごくきれいだった。

バス

1.島の中での主要な交通手段はレンタカーを借りなければ、バス。電車はない。
2.予想外に町中にもバス停が多い。徒歩3〜5分の距離でバス停がある。また、バスの本数も意外と多い。ただし、終バスが夜早い(18時30終バスとか)のには注意。

みやげ

焼酎三岳、名水縄文水、屋久杉工芸品。屋久杉写真のポスターやポストカード、食品ではトビウオ系、薩摩揚げ、たんかん加工品など。職場へのおみやげには、定番の縄文杉せんべい、屋久杉ケーキ、たんかん餅などもある。

総括

今回は天気に恵まれた。大雨だったら、目も当てられなかった。一ヶ月前に予約しなければならないのに、天気任せというのが、非常にリスキーだと思う。できれば次にやるときは、3泊4日にするとか、往復を飛行機にして現地での行動日を2日とりたいところ。