ホワイトアルバム 第一頁

今さら、ホワイトアルバムかよー。

しっかし、森川由綺が平野綾で緒方理奈が水樹奈々って、おそらく現在望める限り最善のキャストではあるなあ。役柄的にも、ぱっと出のアイドルと数年前から活躍していたシンガー役なので、そんな感じだし。なんで今さら、ホワイトアルバムをそんなにプッシュするのかが、よく分からないけど。なんでなんだろうなー。「うたわれるもの」と「ToHeart2」と「こみっくパーティー」はすでに商売をやり尽くしてしまったものの、アクアプラスには他に売れそうな新作があるわけでもなく、「痕」を全年齢化するのは諦めたし、残った弾がホワイトアルバムしかなかったんだろーか。割と昨今は「人間関係が入り組んだ暗い学園モノ」が流行ってるみたいだし。

とは思いながら見てみたが、キャラクターの会話で、みんながみんな、微妙に噛み合わない人間関係を続けている様子がうまく描写されていて(冒頭の主人公と由綺の終始噛み合わない会話から、由綺の話題で露骨に目をそらした先輩とか、七瀬の軽口に深刻に反応するはるかとか、その後の主人公の反応とか)、意外と良かった。原作の取り留めもなく、いろんなキャラのエピソードがつっかえつっかえ進む感じが良く出ていたと思う。あと、BGMがすさまじく不安を煽る不協和音だったのも良かった(ゲームとは違う・・・・・よな、これ)。きっと完結までの間に三人ぐらい(先輩とはるかと弥生)死ぬに違いない。

10年前のゲームのアニメ化でありますが、舞台を20年以上前の日本(1986年)とすることで、元ネタの古くささ(携帯電話が出てこなかったり、主人公が喫茶店でバイトばっかりしてたり、アイドルの扱いとか)をうまく隠している気がする。

主人公の声がkanonの主人公と同じ演技をしているように聞こえるのは気のせいかなあ。相方(平野綾)のせいかもしれない。はるかや緒方兄のでこっぱち具合とか、意外とらーyou絵の特徴を残したまま今風に再現されているのは、すごい。七瀬クンとかデザインからして別人で、攻撃的な七瀬クンには驚くのだけど、まあそれはそれでいいか狂言まわし役だし、彼。あと、マスターも別人だな。まあ、長瀬一族とか出さない方が単品としてはいいのかもだけど。あとは、緒方理奈って、あんなデザインだったっけ。性格はあんな感じだったような気がするけど。

エンディングにでてくる、女子高生はるかが可愛すぎて萌え死にそうです。

そうそう!ホワイトアルバムといえば、はるかの可愛さと、先輩の卑怯さ(どう考えても先輩が悪いのは明白なのに、自分が悪い、自分が悪い女だと連呼して、結局全部主人公のせいにするあたり)と先輩ルートの難しさと、由綺ルートを通ろうとすると、何をどうやっても(ランダムなため、ほぼ運任せ)緒方兄に勝てずにバットエンドを迎えることが記憶に刻まれているゲームだったなあ……ねえ、青年!。あれ? 俺、ちゃんと一回は緒方兄を倒してハッピーエンドにたどり着いたよ、なあ…… 緒方妹シナリオをやってないのは記憶にあるんだけど……