翠の星の愚神ども―ジェスターズ・ギャラクシー〈2〉


新城カズマとしてはヤングアダルト小説の王道をいってて、珍しい。
いつものは嘘が八割で、まれに心情をちらっと見せる、のだが、
同時に星のバベルを書いてたせいか、意図的にジュブナイルやってる。


銀河帝国の末期。傾きかけた帝国を共和主義者の魔の手から守るべく、
奮戦する皇帝直属の騎兵たちの友情と挫折を描くSF小説シリーズ。
けっして大宇宙新撰組ではない……はず。


貴人も貴族も、共和主義者である共和主義者も、
少年少女は気高く、純粋であり、
青年たちは頼もしく、時として万能であるのだ。


イメージで見せるタイプの作家でないため、
密林惑星を描くのに成功してるか、っていうと、
どーなんだろうな、って感じだが。


策士たちと、その網の中を突破する大馬鹿もの。
……それだけでシリーズが続くのか?